Adwordsのアプリインストール広告がUACに完全移行するにあたって考えておくこと。
アプリ集客に動きがあったので、考えのまとめまでに。 unyoo.jp
ざっくりまとめ
- 一言でいうと、2017年11月から「アプリインストール広告がUAC(クリエイティブ・配信制御が自動化されるキャンペーン)に完全移行」される。
- これまでUACキャンペーンでの配信比率が高ければ、影響が小さいが、下記の影響が想定される。
- アプリストアの掲載情報が広告クリエイティブになる可能性があるため、キーワード比率以外の観点も含めたテキストの検討が、これまで以上に必要になるかも。
- 入稿画像・動画もキャンペーンあたりで入稿数制限があるので、より良質なものにする必要があるかも。
- AppsFlyer/TUNEへ送られるデータが減るかも。(少なくとも、AppsFlyerは他のキャンペーンで送られるad idなどがUACになることで送られなくなる。)
—以下、大まかな変更点—
これまで
広告クリエイティブから配信面・量で、CPIなどのビジネスゴールに繋がるKPIをコントロール(入稿・運用の多くが手動)。今回の自動化キャンペーンは「選択肢の一つ」だった。
- 1つ1つの広告クリエイティブ(テキスト、画像)を入稿して、テストできた。
- 配信面(リスティング/ディスプレイ/YouTubeなど)ごとに手動で予算配分(配信面/量を選ぶことが)できた。
- Universal App Campaign(今回の自動化キャンペーン)は選択肢の一つだった。(詳細は下記)
これから
「すべてのインストール広告」でCPIなどKPIに最適化する形で、配信面・量を自動化。広告クリエイティブも少量の入稿情報から、KPI最適なものが自動生成される。
1行程度の広告テキスト 4つ+各20個の画像/動画に合わせ、ストア説明文がクリエイティブの原資に。
- クリエイティブの数に制限があるが、入稿・運用が劇的に楽になる。
- テキストの制限がある分、ストア掲載情報が重要な広告クリエイティブ になる可能性がある。
- 入稿画像/動画にも数量制限がかかるので、より良質なクリエイティブの入稿が必要に。
配信面・量のコントロールはKPI最適化され、自動化される。
- 運用調整が自動化されるので、運用が楽になる。
- 他方、配信面はレポートされず、配信面の除外もできなそうなので、 レピュテーションリスクが高い広告枠で表示されても気付かない恐れ 。
所感
- 以前、広告運用を行なっていた身としては、運用負荷を減らしながら目標達成できる点は望ましい
- ただ、ピュアな広告のABによる最適化ができなくなるため、入稿情報/ストア掲載情報が非常にキモになりそう。
- 目的が明確(インストール)で、アプリのコアバリューもさほどブレない幅感なので、懸念としては小さそう。
- 画像・動画などのCTRを上げる要素のad idなどがこれまでと異なり分析できず、勝ちパターンがブラックボックス化する懸念が若干残る。